「溺れるナイフ」の感想を書いてみました。

溺れるナイフ

菅田将暉×小松菜奈W主演での映画作品「溺れるナイフ」は、今まで見てきた恋愛映画の中でも圧倒的に印象に残っている作品です。

原作は漫画家、ジョージ朝倉さんが別冊フレンドにて連載されていて、「ピースオブケイク」に続く実写化映画となりました。

菅田将暉さんを好きになったきっかけがこの映画で、”鋭い閃光”というキャッチフレーズにぴったりな役を演じられていましたよ⭐️

「溺れるナイフ」キャスト

コウと夏芽

  • 菅田将暉(コウ)
  • 小松菜奈(望月夏芽)
  • 重岡大毅(大友勝利)
  • 上白石萌音(松永カナ)

俳優、女優陣の演技が圧巻

映画の舞台となる浮雲町の人々は関西弁が少しなまったような形で表現されています。

主人公のコウを演じる菅田将暉は関西出身ということで、全く違和感のない演技に加え表情や仕草なども原作のコウそのものでした。

同じく関西出身のアイドル重岡大毅が演じる大友も、脇役なのにコウと夏芽に劣らない絶大な存在観を発揮していました。

一方、小松菜奈が演じる夏芽は東京から来た設定。

なので1人だけ標準語なのですが、この方言の差が夏芽を新鮮に魅せるマジックだと感じました。

もっとも話題となった、コウと夏芽のキスシーン

コウと夏芽が自転車に乗っているところ

コウから缶ジュースを渡され飲んでいた夏芽。

その際に口からジュースをこぼしながら飲み、こぼれたジュースと共に夏芽の口元を豪快にペロンと舐めながらキスをするという・・・

字で表現すると少し戸惑いを隠せませんが、菅田将暉さんが野生的なコウをうまく表現できていたシーンだと感じました。

恋愛映画にしてはシリアス過ぎる

コウと夏芽

コウのことが気になり始める夏芽。
東京からきた夏芽を綺麗に想うコウ。

2人は次第に恋仲へと発展していきます。

劇中、中盤に東京で人気モデルをしていた夏芽は、浮雲町の火祭り当日にファンのストーカーから暴行を受けてしまいます。

浮雲町の神主跡取り息子のコウ。
その火祭りに参加していた真っ最中に起きた夏芽暴行事件。

助けに行けなかった不甲斐なさに失望し、コウは夏芽を避けグレてしまいます。

恋愛映画にはあまり無いこの展開

夏芽の浴衣の帯を直すコウ

火祭りに全てを注いるコウが、慌てて夏芽を探しに行きます。

まず、主人公の少女がファンから暴行を受けてしまうという展開に驚きが隠せませんでした。

それと、コウの必死さがかなり伝わってくるシーンでした。

コウがピンチの時に助けにきて夏芽が救われるという展開を期待していましたが、内容もシリアスなら展開もシリアス。

話の内容も気になるのですが、夏芽に対して冷たい態度になるコウ。

エマ

けれど必死になって夏芽を想う行動が魅力的過ぎて、このあたりからわたしもコウを好きになってしまいました(笑)

暴行したファンを殺してしまう

終盤にさしかかるにつれ、二人はすれ違っていきます。

そんな中、大友と付き合うことになりコウを忘れようとする夏芽。

グレてケンカばかりしているコウを目撃し、忘れられない存在だと悟り、大友に別れを告げます。

一方、コウは夏芽の暴行事件をきっかけに素直に夏芽を愛せなくなりました。

夏芽のいう”輝かしいコウちゃん”はもう居ない・・・と夏芽に告げます。

自分の大事なものを守れなかったコウはやさぐれてしまったんですね。

決して夏芽の事が嫌いだとかそういうわけではなく、コウの中での葛藤が夏芽をまっすぐ見られなくなってしまったんだと、このセリフでそう感じました。

夏芽が浮雲町に引っ越してきてから2回目の火祭りの日

ここで、またあの事件の続きが描かれていきます。

コウと夏芽が過ごした小屋に夏芽のストーカーが襲ってきて・・・。

夏芽が必死にコウの名前を呼び助けを求めるのですが、助けを呼ぶシーンと夏芽が夢を見て小屋でうなされているシーン、両方が流れていきます。

一瞬、「夢オチなのかな?」とそういう風に思ったのですが、実際にコウが小屋へ助けに来て、ストーカーを殺してしまうシーンも流れます。

その次のシーンは、夏芽がうなされたままコウに「頑張れ!」と叫び続けています。

夢オチなのか実際に起きていた事なのか分からないまま、物語は終盤へ

夏芽

火祭りの花火が上がる中、夏芽は意識朦朧としながら橋を渡っていると上白石萌音演じるカナが歩いてきます。

そして、ストーカーを海へ投げ捨てたと夏芽に告げます。

あの夢オチのようなシーンで「頑張れ!コウちゃん!」と夏芽は言っていました。

夏芽暴行事件でおかしくなってしまったコウの心に向かって、そういうセリフを吐いていたのだとここで分かりました。

実際には、本当にコウが夏芽を助けにきて、ストーカー犯を殺害し暴行事件の呪縛に終止符を打ったのだと思います。

はっきりとわかりやすい展開ではありません。

コウと夏芽の葛藤を考えると「夢なのか?現実なのか?夏芽はコウが助けに来てくれることを夢にまでみた」という意味なのかも。

カナは、夏芽に「もうコウと関わらないでくれ」と頼み込みます。
神主であるコウがおかしくなってしまったのは、全て夏芽のせいだと言います。

夏芽は東京に戻ることを決意

東京へ帰り光り輝く舞台で活動を再開し、コウと2人で話す空想シーンが描かれていました。

これも空想シーンなのか、本当に2人で話しているシーンなのか真相は分からないままなのですが。

そこでコウが夏芽に、「この浮雲町で起きた事は何も気にしなくていい」「お前はお前のやりたいように進め」と背中を押すような会話で映画は終わります。

全て見終わった後に感じたことは、シンプルに”この映画すごかった・・・。”

今までいくつもの恋愛映画を見てきましたが、常識を覆す展開ばかりで、1番驚いたのがやはりストーカーの犯人を殺してしまうという展開。

殺してしまって二人は仲良くめでたしめでたし、というわけではなく、コウは夏芽の道しるべとして存在し、最後は背中を押して夏芽を見送るという結果だったのだと思います。

普通の男じゃそんな事できないですよね。
コウは神主として、夏芽の背中を見守る神さんとして。

夏芽はそのコウの気持ちを汲み取り自分の戻るべき場所へと向かい、2人は生きて行くことを決めた、という伏線がしっかり描かれていました。

さいごに

あの暴行事件が無かったら二人はどうなっていたのか・・・なんて考えたりもしてしまい、完全に「溺れるナイフ」の虜になってしまいました。

個人的には大友役の重岡大毅さんの演技に1番びっくりしてしまいました。
ナチュラル過ぎてなんの違和感もありませんでした!

アイドルなのに演技が上手というギャップが素敵でした。

衝撃的なストーリー展開なので、爽やかな恋愛モノが好きな方には合わないかもしれませんが、1度は観て損はない傑作だと思います。

ちなみに、小松菜奈さんの爽やか青春ラブストーリーを観たいなら、「恋は雨上がりのように」が1番オススメです。

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