「恋妻家宮本」感想【ネタバレ注意!】

恋妻家宮本

この映画ででてくる夫婦は特別な仕事はしていません。

例えば医師などの専門職や海外赴任などの特別な環境におかれているわけではなく、夫婦が長く連れ添って過ごした先にある日常の姿なのだと思えるところが共感できて良いと思います。

結婚後の夫婦のイメージや自身と重ね合わせて見れるストーリー

これから結婚する方には、結婚してからの夫婦のイメージのひとつになるでしょう。

既に結婚しているなら、年代にもよりますが自身と照らして感情移入できる部分は少なからずあるのではないかと思います。

そんなわたし(妻側)はというと、結婚は割と早くて既に10年を迎えようというところ。

いろんなタイプの男性をみて比較検討した末の結婚ではないところが、映画の夫婦と似ています。

ただ、妊娠をきかっけにはしていない(今も子どもはおりません)ので、子育てを終えるタイミングでの喪失感については「なるほど。子どもが間にはいっている夫婦はこのような悩みもあるんだな。」と違った夫婦のかたちとして参考になりました。

世の中の実にいろいろな夫婦の形

映画に出てくる夫婦を夫側の立場でみるか、妻側の立場でみるかでまた違った感想になるでしょうが、わたしはやはり妻側としてずっとみていました。

妻・美代子は、わたしの大好きな女優の天海祐希さんです。

少々脱線しますが、この映画を観たきっかけも、大好きな天海祐希さんのドラマや映画で観ていないものを探していて見つけたからなんです。

「恋妻家宮本」あらすじ

「自分って何?」という不安

自身が妊娠したことをきっかけに結婚したことを思ったよりも引きずっている美代子。

出産、子育てと妻の努めを果たしてきたことに自信はありました。

けれども、子どもが結婚して家を出ていって気づいてみると、既に家庭の中でも夫からは「お母さん」と呼ばれていました。

「自分って何だろう?」と疑問がわいてくる瞬間のひとつかもしれませんね。
お子さまがいるご家庭では、そんな話をよくききます。

そっと用意した離婚届

そして美代子は離婚届を用意して、夫が昔読んでいた本に挟んで本棚にそっと隠していたのです。

夫のことは信じているし、嫌いという感情は全くない。

ふたりの時間、家族の時間は確かなものだったのにどんどん不安は大きくなっていって、このままでよいのかと胸が痛くなる。

夫が楽しく料理教室に通うこともどこか焦りを感じていったのだと思います。

夫に離婚届の存在が知られて、夫婦の関係はぎくしゃく

エマ

離婚届が何で切り札なのかと思ったら、美代子のセリフでハッとしたんです。

夫が料理をマスターして、もしも「別れてくれ」と切り出されたときに対抗できるよう準備していた美代子。

子育てで燃焼し尽くしてしまって今後の不安が大きく、家族の存在が無くなったらこれまでの人生や努力も消え失せてしまうと焦ったのではないでしょうか。

すれ違いは解決し、離婚はしなかった


夫が美代子の大好きなおかずばかりを詰めたお弁当を持ってきて気持ちを伝え合います。

結局離婚には至らなかったけれど、夫婦であっても気持ちや考えの疎通ができていないと、すれ違いや勘違いが起きてしまうのだと感じました。

妻が離婚届を用意した理由を知った時の夫の驚きと、そんなふうに不安を抱えていたのかという今気づいた自分への恥ずかしさも、夫を演じた阿部寛さんの表情と演技から伝わってきました。

派手な映画ではありません

夫側の問題として出てくる、勤め先(学校)の生徒家族が抱える問題や、料理教室で知り合う2人の女性の男性関係の悩みも並行してでてきます。

誰一人として同じ性格や境遇の人はいないのも、この映画のリアル感ある魅力ではないでしょうか。

出てくる人物はみんな、何かが掛け違ってしまったことで家族間の溝が深まったり、負の連鎖や疑心暗鬼で気持ちがざわついている人たちなのです。

女性は結婚やその相手、夫婦生活で、男性よりも人生が大きく変わることが多いですよね。

美代子のように子育てを終えた妻、他の登場人物の女性のように独身で結婚がダメになってしまった女性、子どもはまだだけれど夫との関係で苛立ってしまっている妻…。

こういったいろいろな生き方の女性をみていると、誰かしらには共感できて「夫婦の幸せなかたちって何だろう?結婚することは幸せなことなのかしら?」と考えさせられました。

エンドロールが素敵

エンドロール映像が素敵なので見逃さないでくださいね。

最終的には夫婦や家族で着地点を得る映画の展開なので、主人公のまわりの人たちが全登場して歌い継いでいきます。

そうしてみていると、どんな境遇でも気持ちのもちようや、自分からの歩み寄り、相手のことを知ることで良い方向に変わっていくのだなと思えてきました。

「結婚」という生活と、恋愛とは違いますよね。
夫婦とは「ともに生きる」ことなのでしょう。

天秤に例えてみます。

お互いの人生を背負っていく中で、いろんなタイミングで負荷のバランスは変わっていくけれど、自分ばかりが重いつらいのではなくお互い様だったり、ちょっと力を抜いてみたらバランスがうまくとれたりするものなのでしょう。

わたしはこれから夫とふたりで生きていくなかで、相手を知ることを続けたいと思っています。

相手を知ろうとすることは結婚後でも、すごく重要だと考えます。

ずっとため込んでいてつらくなってしまう前に、小出しに日々の会話や態度で示していくことが夫婦円満で長続きする秘訣でしょう。

ふと仲良しの2組の友達夫婦のことを思いました

ちょうど2組とも子どもはいなので、わたしと似ています。

でも結婚生活における悩みや夫に言いたいことは違っていいます。
話を聞いてみると、わたしからみたら意外と小さいことだったりするのです。

人は違って、夫婦のかたちもそれぞれ違って。

それでも選んだ相手とどう生きていくかは自分の心がけ次第なのでしょう。

70歳近いわたしの両親のこと

そうそう。

両親のことなのですが、わたしが自立してしばらく経っても互いを「パパ」「ママ」と呼んでいました。

けれど、つい最近気にしてみたら名前で呼び合っていたのです!

こうしてまた2人の生活は続いていくのだなと微笑ましく思い、この映画のことを思い出しました。

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